親の会

 インターネットなどで「不登校 親の会」「登校拒否 親の会 大阪」などで検索すると全国に親の会があることがわかります。参加費は、無料のところは少なく、100円くらいから8000円くらいまで、様々です。せっかく「ここの親の会いい感じ!」と思っても遠方のこともよくあります。そういう時は「リンク」のコンテンツを開くと、お住まいの地域の親の会が見つかることもあります。

 

 親の会のいいところは、同じテーマ(この場合 子どもが学校に行きたがらない)で集まりを持つことで、励まされたり、助け合うこともあるでしょう。「私だけじゃなかった」「わかるわかる」「そういう時どうしたの?」ということだけでも、頑張ろうという気持ちになるといいですね。

 

 そして、情報交換。ネットでは言いにくい口コミ情報が聞けること。「家庭教師、○○に頼んでみたらこうだったよ。もし活用する人がいたらこんな準備をしておくといいよ」「フリースクールのイベントがあるよ」「教育委員会にこんなことしてもらえました」など。また、金銭的なことも聞けるのもいいところ。経験者の話は、参考になります。会って話すだけでも随分気が楽になるという方も多いです。

 

 本に書いてあった通りにしてるんだけど、子どもの様子が、ちっとも良くならない。自分の取り組みが正しいのか不安になる時も、親の会は心強い存在です。個別の事例を丁寧に話すことで、ヒントを見つけられることもよくあります。

 

 

とりあえず、行ってみる

とりあえず、行ってみよう!

 

「親の会」はそれぞれ、雰囲気ややり方がかなり違います。ホームページやパンフレットだけでは伝わりきれない面も多いです。

ダメもとで、とりあえず行ってみるのはどうでしょう?初めて行くとその会のシステムや、習わし?などを知るだけで終わりがち。できれば5回くらい行くと、その会の特徴がよくわかるでしょう。そのあとで、続けていくかどうかを決めても遅くないでしょう。

 

 

近くに親の会が見つからない理由

 「近くに親の会がないんですけど、不登校児が少ないとは思えないし、ほかの親は、お困りではないのかしら?」と、いうこともよく聞きます。

 実は親の会は結構たくさんあるんです。が、公表してなかったり、新しい人を募集していません。

 フラワーズでもそうでしたが、親の会を初めてみると口コミだけで、どんどん参加者が増え、10人くらいになりました。そうなると、それぞれに名前や学年を覚えるのが大変になり、状況もそれぞれに違います。でも、何回も集まって話したり、メールしたりするうちにお互いの素性をわかってきます。フリースクールや、病院、支援教室、カウンセリング、本など、不登校解決のための知識もある程度わかってきます。そこに新しい人が入ると、先に参加してた人は先輩として、お世話ばかりをすることになり、自分だってもう完全に困難さがなくなってるわけじゃないし、自分たちが構築してきたことを提供ばかりしないといけないし、しかも、自分のことを話せる時間がなくなります。「お互い様」とか「ギブアンドテイク」の関係が築きにくくなり、次第に、「新しい人は、受け入れてません」ということに。初めは、中学生が中心だった会も、数年たつと高校生になり、抱える問題も変わってきます。新しく入ってきた親のお子さんの年齢がどんどんと開いてくるばかりでなく、親の年齢ギャップも出てきて、いい関係を作るのが難しくなります。

 会を立ち上げたメンバーの負担が大きくなり、「新しい人は、受け入れてない」とか「積極的に、会の存在を伝えていきません」ということになってる会も多いです。

 

 自分たちが経験したよかったこと、悲しかったこと、つらかったこと、失敗したことを次の世代に役立ててもらう、次の世代の人に同じつらさを味わってほしくないから、同じ失敗をしてほしくないから、つらい経験だったけど人の役に立つということはうれしいものです。ということでフラワーズは、新しい人どんどんウエルカムです。

 

 ということで、あなたの街にも親の会があるかもしれませんが、会を続けていくことは、大変だということにご理解いただきたいです。